寄せ植えでのローズマリーの扱い方と、相性が良いハーブや相性が悪いハーブについて解説します。
ローズマリーを寄せ植えに利用するのは一見難しそうですが、実は適切な方法で行えば十分可能です。
今回は、特に相性の良いハーブを中心にご紹介します。
ローズマリーを寄せ植えに含める際の問題点
ローズマリーの寄せ植えを避ける主な理由は以下の二つです。
1. 植え替えを好まない
2. 長期間にわたり大きくなる
ローズマリーは植え替えが苦手で、根を傷つけることを特に嫌います。
成長すると根が鉢いっぱいに広がり、茎は木質化します。単独で鉢植えする場合は、大きな鉢への移植が比較的容易ですが、他のハーブと寄せ植えにすると、移植が難しくなることがあります。
その結果、ローズマリーを含む寄せ植えでは他の植物の植え替えが困難になることがあります。
寄せ植えを成功させるコツ
寄せ植えの楽しさに惹かれる方も多いはずです。
以下のポイントに注意してください。
- 十分なスペースを確保する
- 2~3種類のハーブを選ぶ
- 株間に仕切りを設ける
植物が密集すると、空気の流れが悪くなることがあります。
相性の良い2~3種類のハーブを選び、少なくとも手のひら一つ分のスペースをあけて植えることが大切です。
さらに、株間に仕切りを設けることで、根が絡まるのを防ぐことができます。
プラスチックの下敷きを切って使用するのが一つの方法です。
これらの工夫により、ローズマリーの寄せ植えがうまく行く可能性が大いに高まります。
ローズマリーに合うハーブの選び方
ローズマリーは、寒さ耐性があり湿気を嫌うため、同じ特性を持つ植物との組み合わせが最適です。
今回はローズマリーと良い相性を示すハーブに焦点を当ててご紹介します。
ローズマリーと相性の良い主なハーブ
ローズマリーと似た環境を好むハーブには、以下のものがあります。
- タイム
- セージ
これらは比較的栽培しやすいため、ガーデニング初心者にもぴったりです。
タイムの特徴
タイムは寒さと乾燥に強い一方で、高温多湿を避けます。
多くの品種が存在し、中でも「コモンタイム」が一般的です。
レモンタイムやシルバータイム、ゴールデンレモンタイム、クリーピングタイム、ウーリータイムなどもあります。
料理ではローズマリーと同様、肉や魚の臭み消しや風味付けに利用されることが多いです。
また、日当たりと水はけの良い環境で育つため、ローズマリーと非常に相性が良いです。
セージの特徴
セージもローズマリーと似た特性を持ち、相性が良いです。
ただし、梅雨の高湿度は苦手としています。セージはハーブティーまたは肉料理の風味付けに使われることがありますが、タイムやバジルと比べると使用頻度は少し低いかもしれません。
主な種類には「コモンセージ」のほか、クラリセージ、ゴールデンセージ、パープルセージ、パイナップルセージがあります。
ローズマリーとの相性が良いハーブ
ローズマリーと一緒に植えると良いハーブは以下の通りです。
- オレガノ
- バジル
- パセリ
- ローリエ
- スープセロリ
これらのハーブは料理によく使われるため、キッチンガーデンでの栽培に最適です。
ローズマリーと調和する花
ローズマリーと合わせると美しい花は次のようなものがあります。
- デージー
- シルバーグリーン
- ビオラ
- プミラ
- クリスマスローズ
ローズマリーには立ち上がる種類と地を這う種類があり、それぞれの特性を活かして花壇を美しく彩ることができます。
ただし、ローズマリーは植え替えを好まないため、長く楽しめる花を選ぶことが大切です。
ローズマリーと相性が悪いハーブ
ミントは湿気を好む一方で、ローズマリーは乾燥を好むため、水分の好みが異なります。
どちらも寒さには強いですが、水やりの頻度の違いから共存が難しいです。
したがって、ミント類とローズマリーは一緒に植えることは避けた方が良いでしょう。
ローズマリーの寄せ植えまとめ
ローズマリーと相性の良い、または悪いハーブについてご紹介しました。
ローズマリーは根が広がりやすく、木質化しやすいため植え替えが難しいです。
寄せ植えを成功させるためには、以下の点に注意してください。
- 十分なスペースを確保
- 2~3種のハーブを選ぶ
- 株間に仕切りを設ける
これらのポイントを抑えることで、魅力的なキッチンハーブの鉢植えを楽しむことができます。
特に初心者にはタイムやセージといった育てやすいハーブとの組み合わせから始めることをおすすめします。