学校生活には様々な部活や委員会がありますが、どの活動に参加するか選ぶのは迷うこともありますね。
全ての学校で委員会活動が義務付けられているわけではありませんが、今回は図書部の活動にスポットを当てて、その具体的な内容を紹介します。
図書部での経験を基に、これから図書部を考えている方々に向けて役立つ情報をお届けします。
図書部員はどんな活動をしているの?
まず、学校によって委員会の内容は異なりますので、ここで説明する内容が全ての学校に当てはまるとは限りません。
小学校、中学校、高校など学校の種類や個々の学校によっても役割や業務内容は変わります。
そのため、以下で説明する内容が一部異なる場合や、記載されていない業務が存在する可能性もありますので、ご了承ください。
図書部の日常業務
図書部員としての最初の役割は「図書当番」です(学校によって名称が異なることもあります)。
図書室が開いている時間帯には、カウンターでの対応や返却された本を棚に戻すなどの業務を行います。
これは、まるで書店の店員のような仕事です。
図書室を開ける朝、昼休み、放課後など、特定の時間に当番として勤務します。
図書部のメンバーはローテーションでこれらの業務を分担します。
図書部員になると、昼休みや放課後の自由時間が短くなることがあるため、忙しい時間を避けたい場合は特に注意が必要です。
図書当番中は、他の生徒が本を借りたり返却したりする手続き、返却された本の棚への収納、図書室の開閉や後片付けなどを行います。
図書室の整備と維持
図書当番の仕事に加え、図書室の整理や清掃も重要な役割です。
本の再配置や清掃を含むこれらの業務は、場合によっては大規模な変更が必要になることもあります。
本の移動は予想以上に体力を消耗する作業であり、本棚の整理は想像以上に労力が必要です。
図書室ニュースレターの発行
図書室からの情報を提供するために、「図書室ニュース」(各学校によって名前が異なる場合があります)の作成と配布を行います。
これは大がかりなものではなく、新着の書籍の紹介や利用方法の案内を含む印刷物です。
作成方法は学校により手書きやパソコン使用の違いがありますが、主に図書室の最新情報を生徒に伝えるために用いられます。
また、一部の学校では、プリントのみならずパンフレットを作成することもあります。
新着書籍の選定と管理
中学校や高校では、図書委員が新しく入荷する書籍の選定や、劣化した書籍の選別と処分を行うことがあります。
生徒が全てを自由に決定するわけではありませんが、適切な書籍を選ぶための一定の権限が与えられています。
不適切な内容の書籍を選ぶことは許されませんが、適切な選定には一定の裁量権があります。
キャンペーンやイベントの企画
特に大きな図書室を持つ高校では、図書館と同等の設備を活用して、様々なキャンペーンやイベントが開催されます。
これらの企画にはイベントの準備や運営が含まれ、学校によって具体的な内容は大きく異なりますが、大規模な施設ほど、意外にも大きなプロジェクトが展開されることがあります。
読書が苦手な人も図書委員になれる?
図書委員の主な仕事は図書室の運営に関連するものですが、必須条件として本好きである必要はありません。
読書経験が浅い方でも図書委員に挑戦できるので、特に心配することはないでしょう。
カウンター業務や本の整理などの基本的なタスクは、日頃から本を読まない人でも十分対応可能です。
ただし、図書室の運営が活発な学校では、イベントやキャンペーンの準備があるため、本を好む人が作業をしやすい傾向にあります。
読書好きな人が多い中で図書委員になると、興味が合わないと感じることもあり得ます。
本が苦手な人は、作業を苦痛に感じる可能性があるため、注意が必要ですが、本に対して特別な感情がない場合は、大きな心配はいりません。
特に小学校の低学年であれば、業務について深く悩むことは少ないでしょう。
図書室の仕事に興味があれば、図書委員を体験してみるのも良いでしょう。
図書委員を選ぶ理由
「楽そう」という理由だけで図書委員を選ぶこともありますが、実際には昼休みや放課後に図書当番を行うなど、思ったより忙しいことが多いです。
「楽そう」という印象だけで選んでしまうと、「思っていたのと違った」と感じることがあるかもしれません。
実際には、活動内容が少ない委員会の方が楽な場合もありますので、図書委員を選ぶ際はその動機についてよく考えることをお勧めします。